カバラン バーボンオーク 40℃
Kavalan Bourbon oak 40℃
香り:B
味 :B
入手:B
総合:B
ご無沙汰しております。リライトやブログの見栄え等を整える作業に集中しており執筆に離れておりました。
さてさて、今回は台湾ウイスキーのカバランのスタンダートクラスを2種、レビューしていきます。これはイオンモールのリカーショップに小瓶販売されていたので興味本位で購入したものです。
暖かい気候の蒸留所
カバランを作る蒸留所は台湾の宜蘭にある「金車噶瑪蘭威士忌酒廠」です。まあまあ読めないですよね、、、金庫と書いてキングカーと読みます。
山々に囲まれた土地でウイスキー作りに不可欠な綺麗な水も豊富にあるそうです。そしてカバランの一番の特徴がこのキングカー蒸留所の湿度と気温が本場スコットランドより常に高いということなんです。それにより通常の熟成より約3倍速く進むと言われております。
つまり、カバランは短熟でもしっかりと熟成された品質を提供出来るということになります。
まるで南国
小瓶なんでストレートしか出来てませんが早速、注いでみます。
色は薄めの琥珀色で短熟感が出ております、グラスを近づけてみるとそれほどアルコール感は無く、柔らかい印象があります。香りは意外とドライで麦感の黄色さとバーボン樽のドライ感が前に出ています。これが、口に含んだ途端に一転しますのでビックリです。
先ず、「甘~い!!」に尽きますね、砂糖盛ったんじゃないかってぐらい甘さを感じます。徐々に甘さの輪郭が出てきますがこのニュアンスはパイナップルです。よく、フルーツのニュアンスに桃が挙げられますが、決して桃ではなくパイナップルです、、、それもフレッシュ系でなくパインアメとか缶詰のパイナップルとかの煮詰まったトロっとしたやつなんですよね。
全体的にネガティブ要素が無く、とてもよく纏まったウイスキーだと思います。よくいうフルーティーとはまた違った方向性ではありますが、家に1本常備していてもいいような品だと思います。
カバラン シェリーオーク 57℃
Kavalan Sherry oak 57℃
香り:A
味 :B
入手:B
総合:B
圧巻の樽感
さてさて、続けてシェリーオークに行ってみましょう。こちらはカスクストレングス仕様のようで57%ありますね。先ずの1発目にガツンとアルコールのパンチがきます。
色はバーボンオークより濃く濃厚な飴色をしていますね。注いですぐさまシェリー系のチョコレートの様な香りが広がってきて香りに甘さがありますね。カバランはかなり良い樽を仕入れているとのことなので良質なエキスと原酒がカスクストレングスとしてマッチしているのではないでしょうか。少し、置いておいてアルコールが空気に馴染んでくるとチョコレートの奥からダークベリーのちょっと酸味がでたようなニュアンスが感じられます。
さて、口に含んで転がしてみるとかなりアルコール感が強く、むせかえるレベルで強かったですね。これは私自体がカスクストレングスに慣れていないこともあったので修行不足感が否めないですね。しかし、それを差し引いても樽のエキスが出すぎじゃないかと感じました。
カバランは熟成が早いので短熟でもエキスはしっかり出るのでしょう、まるで木の皮をしゃぶってるのかと思うような渋みが広がってきました。
今回、ストレートのみだったので感想は渋さが大体を占めてしまいましたが、ハイボールにしてみたらまた、違った顔が見れたかもしれません。というのも、硫黄系等のネガティブ要素がこのボトルからは感じられなかったからです。やはり、かなり良い樽を使っているというのは間違いなさそうですね。
どのボトルもお洒落でカッコいいんですよね
今回スタンダートな2本を飲み比べましたが、かなりのポテンシャルを感じられました。特にバーボンオークは結構好みのタイプと言えましたのでいずれ各ソリストにもチャレンジしていけたらと思います。
コメント