グレンファークラス 3本セットのレビューです。
グレンファークラスはスペイサイドに分類される有名な銘柄で、家族経営で製造しているのがよく知られていますね。今回レビューする105はイギリス元首相の「鉄の女」サッチャー氏が好まれていたことでも有名ですね。
このグレンファークラスですが、特徴の1つにシェリー樽のみを使用しているということと使っているモルトは全てピートで焚かれていないノンピートモルトを使用しているということです。なんでもその製法がグレンファークラスに最適であるという拘りがあるそうですね。甘くて、癖が無いというのはとても楽しみですね。
おススメのお試しセット
近くのお店に丁度よさげなお試しセットがあったのでゲットしてみました。。私もグレンファークラスはファミリーカスクを1本持ってるのですが、なかなか開栓のタイミングが無く(口開け済みボトルが溜まって)垂直飲みで色々試すにはオフィシャルボトルの種類が多い銘柄なので入門編としてはとても有難いセットですね。
グレンファークラス10年
グレンファークラス 10年 40°
Glen Farclas 10-year-old 40%
香り:C
味 :C
入手:S
総合:C
では気兼ねなくいってみましょう。まずはエントリークラスである10年から。色はとても薄くニューポットに近いのかなというくらいの感じでしたね。軽くエステリー感のあるツンっとした感が通ってきますが、直ぐ抜けてしまいます。
エステリーであるといえばいいのでしょうが、10年ではシェリー樽の特有の木の感じやチョコのような甘味はまるで感じられないのが正直なところです。
又、マッカランのようなボディ厚めのバチバチではなくミドルボディで飲み口は意外と優しいのがハウススタイルなのかな?と感じました。
一度、東京駅八重洲駅地下のリカーズハセガワさんの試飲でオフィシャル25年は飲んだことがあったのですが優しい飲み口でその時は熟成感が馴染ませたと思っていたのですが酒質が少し軽いのかもしれませんね。
グレンファークラス12年
グレンファークラス 12年 43°
Glen Farclas 12-year-old 40%
香り:B
味 :B
入手:S
総合:B
続々行きますよ~。色味は少し琥珀色が強まったようにも見えますがやはりナチュラルな感じですね。香りは変化がありました。少しフルーティーな黄色い果実系の爽やかなニュアンスが追加されています。よく、スコッチは12年からが本番と言いますが本当ですね。
まあ、シェリー系かと言えばまだまだ感じないんですよね(ドロナックのようなこってりを期待してるのが悪いのかもしれませんが)垂直飲みの楽しい点でたった2年の違いではあるのですが余韻の長さがはっきりと違うんですよね。
10年のスッと消えたのに比べて明らかにフルーティーなニュアンスが残るんです。勿論、長くは残りませんがそれでも熟成を学ぶにはとても良い経験でした。
グレンファークラス105 カスクストレングス
グレンファークラス 105 60°
Glen Farclas 105 60%
香り:B
味 :B
入手:S
総合:B
最後はグレンファークラス105です。カスクストレングスとは加水調整無しのバージョンで内容的には10年の度数50%のものですね。
注いでみると明らかに揮発する感覚が違うのが分かります。香りはマスクされてしまってほぼ、飛んでいるのですがこのボトルの真価は口に含んで解りました。12年よりも明らかに濃い!といいますか、シェリー樽の熟成感が感じられるようになっています。
ニュアンスとしては、木の皮と原酒のムギムギしさが全面に出ており、ほんのりとナッツの様な香ばしさと甘味が感じられるようになりました。
ただ、余韻なのですがエステリー感が勝ちすぎてしまい現時点で私のテイスティングレベルでは上手く拾えなかったので要鍛錬が必要だと自覚しました。このボトルに限らず、高度数のものは最後の余韻が拾えてないのでレベル不足を痛感しますね。
ミニボトルは放っておくとすぐ劣化するので注意が必要です
今回の様なミニボトルでのお試しセットは私の様なbar巡りの出来ないパパさんにはとても有難いものです。コスパで考えるとちょっと割高ですが、色々チャレンジできるので他に見つかればレビューしていきたいと思います。
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