バランタイン12年

バランタイン12年　40℃
Ballantine’s12-year-old 40%
香り：B
味　：B
入手：B
総合：B

今回は惜しまれつつも終売になってしまったバランタイン12年のレビューをしてみます。写真は私の悪い癖でガブガブ飲んで気付いた時には写真を撮り忘れて空瓶撮影になってしまうんですよね。皆さんもいいですか～、「飲む前に撮る！」これテストに出ますよ。

バランタインはペルノリカール社が販売するブレンデットスコッチウイスキーでウイスキー飲みなら必ず目にしたことがあるはずです。コンビニ辺りはエントリークラスのファイネストが良く置いてありますね。

バランタインには「魔法の7柱」と呼ばれる７種のキーモルトがあり、その７つを基軸に各グレード様々なブレンディングを行い風味を決めているそうです。この12年も「魔法の7柱」スキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグ。この７種をメインに12年はモルトやグレーンを50種類以上の原酒をふんだんにブレンドして作られています。まあ、お爺ちゃん家とかに飾られている洋酒のボトルでお洒落な代表格ですよね。

バランス抜群のオールラウンダー

まずはストレートで一注ぎ。香りは華やかで少し、果実みのある黄色系の香りがメインに広がります。短熟な原酒が多い為か少々アルコールのツンっとしたアタックは強めです。口に含むと香りとは裏腹にバニラの甘いニュアンスとシリアルの香ばしさがあり、酒質も弱すぎないのでなかなかの飲みごたえを感じます。イメージするよりずっと甘さが際立っている感じですね、ただ、余韻は短く、スッと甘さが引いていきます。

続いてロックです。アルコール感がグッと収まり、果実の輪郭がしっかりしてきます。味の甘さに引っ張られている事もあるのでしょうが、アプリコットと少しに詰めたリンゴが顔を出してきます。飲みやすくはなりますが、ストレートのような飲みごたえが無くなってしまうので物足りなさが出てきますね。

最後はハイボール！・・・ではなくミストです。ミストはグラスに氷を敷き詰め細かめのロックスにして飲む方法で、注いでひたすらにステアしてグラスの表面が白く曇る（ミスト）と完成です。昔、ジムビームのCMで「クールバーボン」の呼び名で飲まれていたので知っている方は多いんじゃないでしょうか。バーボンで勧めるだけあってか、華やかに甘い系統によく合う飲み方で濃いめの水割り位の感覚で飲めます。バランタイン12年もへたに薄まらず、良く伸びていい感じですね、アルコール感は収まるんですが甘さが全面に優しく出てきます。ロックの時の様なハッキリとした感じは無くなってしまうのですが飲みやすさは段違いでミストですね。

実は「魔法の7柱」の銘柄はアードベッグしか飲んだことが無くどのキーモルトが主軸なのかは分からないのですが、12年は華やかさと少しの草っぽい癖のあるピート感でハイランド系の原酒が強いのかなぁって印象ですね。アードベッグの煙臭さは皆無だったので隠し味程度なのかもしれませんね。

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