ブラックニッカ アロマティック 40℃
Black Nikka Aromatic 40℃
香り:B
味 :C
入手:B 未だに通販でも結構見かけますね。
総合:C
今回はブラックニッカの限定シリーズで「ブランド創設60周年3部作」の最後を飾ったアロマティックをレビューしていきたいと思います。
「逆らいきれない、香りの誘惑」のキャッチフレーズからしてフレーバー重視なのは良く分かりますね。当時、定価で2000円程だったので気兼ねなくいけるのもブラックニッカシリーズの良いところですね。
ボトルは今回もフロストボトルで、真っ赤な装飾が香りをイメージしていますね。
宮城峡蒸留所から厳選されたモルト原酒と余市のカフェグレーンが使われた構成のブレンドとのことです。流石に、第三段となると秘蔵原酒ではなく現在の原酒からの厳選となっているようですね。
まあ、ブレンダースピリッツが規格外なんでしょうけどね。(こちらも、いずれレビュー致しますのでお楽しみに)
ストレート
まずはストレート。
開栓早々、甘い香りが立ち込めてきます。ハチミツ系の糖の香りに奥から少しチョコのビターな香りが続いてきます。
グラスに注いでいくとカラーは少々薄めの琥珀色で香りのイメージより淡く感じます。
口に含んでみるとさほど、アルコール感は無く、甘さが前にきます、基軸はチョコのカカオとミルクチョコレートの間なんですが、続けて洋ナシ、リンゴといった果実系の甘味が追ってきますね。
ただし、余韻が短い、、、一瞬な感じなのはこの価格帯の限界かもしれませんね。余韻が無い為、結構、ピッチが速くなってしまいました(苦笑
ロック
続けてロックで飲んでみます。
意外だったのはロックが一番、多層的に感じた事ですね。甘味が少し引けて、逆にアルコールのアタックを感じたんですよ。
飲み口に、チョコ感の後に果実感が引いて黄色い花やエステリーな酸味が出ていて楽しめましたね。
恐らく、構成内の宮城峡のモルトが香りの要素の主になっており、氷で冷やされカバーされた為、グレーンのフルーティーが顔を出したんじゃないかと思っています。
ハイボール
最後にハイボールでフィニッシュです。
これは良く言えば飲みやすいのですが、薄くなりすぎてぼやけてしまいました。
味自体は、ストレート/ロック共に薄めではあったんですが炭酸で希釈してしまうと売りである香り自体も飛んでしまいもうなんだかわかんなくなってしまいましたね。
ブラックニッカシリーズはハイボールが結構お勧めではありますが、このアロマティックに限っては香りメインな為、何か混ぜるにしろロックぐらいが丁度いいのかもしれません。
おまけ
アイキャッチ画像で載せていますが、アロマティックを使ってイチゴのリキュールを作ってみました。
漬けたイチゴはエキスが抜け、酒精が強くなってしまっているのでちょっと食べられたものではないのですがリキュール自体はイチゴの香りが入りよりフルーティーがマシマシになりますね。
ストレートで飲むとちょっと青臭さが移っており癖強になってるのですが、元の香りにイチゴの華やかさが加わっている為、こちらはハイボールがおススメですね。
赤のフロストは照らすと少し透けるので残量が分かりやすくていいですね
まあ、ちょっとしたお遊びも、気兼ねない価格帯の良いところで、原酒の限界はあるもののコストパフォーマンスとしてこの香りならとてもいいのではないでしょうか。
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