マッカランシェリーオーク12年

マッカランシェリーオーク12年

マッカランシェリーオーク12年 40°
Macallan Sherry oak cask 12-year-old 40%
香り:B
味 :B
入手:B
総合:B

随分ご無沙汰しております。どーも、僕です。
年度末と新年度に追われて全く執筆出来ませんでした。(言い訳)さて、今回はスコッチウイスキーのロールスロイスと呼ばれるマッカランです。

分類はスペイサイドでグレンリベットやグレンフィディックに次ぐ、生産量を誇ります。マッカランは熟成にシェリー樽を使用することに拘っており、わざわざ、新樽をシェリー生産者に貸し出し、シェリーが払い出された樽が返却後、マッカランを詰め直して熟成させるという完全に自社でのコントロールしているようです。

まあ、実際に呼ばれたのは18年なのですが、今回は12年(シェリーオーク)のレヴューを行ってみましょう。

ガツンと酒質

グラスに注ぐと先ずはツンっとエステリーな刺激がかなり来ます。12年といってもまだまだ若さがあり、マスクがされています。
香りはナッツ系が主体でほんのりと香ばしい甘い香りが拾えます。ほんのりとしたのは熟成が短いのか、樽が弱いのか、僅かな感じなんですよね。

ストレートで口に含むとバチバチでマッカランのフルボディ感が良く出ています。
シェリー樽としていますが熟成が弱く、原酒そのもののムギムギしたシリアルが前にでています、余韻に少し、木の皮の渋みのニュアンスが感じられて残念ながら私にはネガティブ要素として拾ってしまいました。

飲み方でガラリと変わる

これが、ロックやハイボールのすると印象が変わってきます。元々の厚い酒質のおかげで氷や炭酸で薄めても良く伸びて、とても美味しく飲めました。

良く、シェリー樽由来のウイスキーは伸ばすとゴム等の硫黄由来のネガティブ要素が出るといいますが元が薄いので全く気になりません。

むしろ、余韻の雑味が和らいでさっぱり、ゴクゴクイケました。後日、レヴューしますがファインオークはハイボール用、シェリーオークはストレートと言われておりますがこちらもハイボールがおススメなんじゃないかなぁ。

熟成ありき?

マッカランは原料をゴールデンプロミス種という癖のない大麦を使用しており、今回感じたのは樽もリフィルを重ねたものが使われている感じなので(まあ、ファーストフィルはシングルで出しますよね)中熟~長熟があくまで狙いで、製品ラインナップとして12年は外れているのかなぁという感想でした。要は、香味は薄いし余韻に雑味が出てるんですよね。
とはいえ、これ以上のグレードは容易には手が出ないのでウイスキーの代表格を味わうにはお手頃なんです。

とはいえ、憧れの銘柄にチャレンジするにはいいレンジですよね

ファインオーク

an Fine oak cask 12-year-old 40%
香り:B
味 :B
入手:B
総合:B

シェリーオークに引き続きマッカランファインオーク12年のレビューに行ってみたいと思います。ファインオークはマッカランでは使っていないと言われていたバーボン樽とシェリー樽で熟成された製品ですね。

以前は10年、12年、18年、25年とあったのですが、現在は全てのラインナップが無くなって、ダブルカスクやトリプルカスクに変更されていますね。元々の原酒の在庫が少ないのでしょうか。

マッカランの使用しているゴールデンプロミス種は癖が少ないのでバーボン樽熟成系も面白いと思うのですが、蒸留所のシェリー樽に対するこだわりは前述したように強い為、シェリー樽メインなのは写真は飲み干した後に取り忘れた事に気づいた為、空瓶になってしまいました。もし、何かの巡りあわせで又、手元に来たら再度アップします。

こっちの方がいい感じ?

開栓直後は抜群のバチバチ感ですが、バーボン樽の華やかさも感じ取れ良い方向に振れています。前述した通り、若いマッカランはシェリーオークだと皮系の渋みを拾ってしまう為短熟はバーボン樽のファインオークに軍配が有りそうですね。少し、置いてエステリー感が落ち着いたあたりで黄色い花の香が出始めますがちとヨワヨワしいですね。そこは短熟なゆえなので仕方ないです。

オールマイティ

香味共にこちらはストレートも他の飲み方もいい感じでした。熟成感は無いものの原酒そのものが酒質が良くストレートならシェリーオークよりシリアル感がでて甘香ばしい感じが出ています。又、やはり割っても良く伸びるんですよね。シェリーオークと違い、ネガティブ要素が無いのでサッパリと飲め、ゴクゴクイケますね。メーカーの売り文句がハイボール専用っていうのも納得です。濃いめに割って食中酒で楽しむのがいいかもしれません。

夏の定番って感じかもしれません

今回、2種類のマッカランを比べてみましたがどちらにも良い点がありなかなか勉強になりました。シェリーにはマッカランそのものの原酒の良さを感じ取れこのまま熟成していく期待感が大いにありました。又、ファインオークにはこれでいいと言えそうな短熟での良さがあり若くても楽しめる道が開けていました。

ウイスキーは今月初めに更なる値上げがあり、マッカランも類に漏れず上がってしまいました。なかなか手が出ない高級酒では御座いますがやはり、ウイスキーを飲み始めてマッカランという銘柄は憧れの銘柄です。今回はエントリーグレードを試しましたがやはり、ミドルレンジ、ハイレンジにもチャレンジしていきたいですね。(お店で1ショットが限界かな)


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