マッカラン10年 ファインオーク 40℃
Macallan Fine oak cask 10-year-old 40%
香り:C
味 :B
入手:B
総合:B
今回は既に終売になってしまったのでプチオールドなマッカラン10年 ファインオークのレビューをしていきますよ。
以前、12年の飲み比べレビューをした際のも記述しましたが、マッカランの原料であるゴールデンプロミス種はとても癖のないシンプルな麦なので短熟のマッカランはアルコール感がもろに出てきます。そのバチバチを楽しむのか、瓶熟でこなれさせ化けるの待つのかは好みに寄りますよね。
ファインオークはヨーロピアンオークのシェリー樽原酒、アメリカンオークのシェリー樽原酒、バーボン樽原酒のトリプルカスクで構成されているのですが、10年、12年クラスはバーボン樽原酒の割合がほとんどを占めているようですね。
先ずはストレート
早速、グラスへ注いでみると色味は10年というだけあり極めて薄い黄色になっています。
香りを感じる前にガツンとアルコールのアタックが来るのが短熟マッカランの特徴なのでしょうか。よく言えば、エステリーで華やかな感じですね。やはり、バーボン樽由来の白い花感と後からバニラの甘さがそこはかとなく感じられました。
一口含んでみるのですがやはり、アルコールのマスクで香味を感じるのが鈍くなりますね。飲み進めると次第に原酒の素朴なムギムギしさが出てきて、香ばしいクラッカーのニュアンスが拾えました。香味は、それぐらいで、余韻は無くスッと消えてしまった為、まあ、「12年未満はスコッチとは言えない」とはよくいったものです。流石に短熟ではアルコールが勝ってしまいますね。
やっぱりハイボール
ファインオークシリーズはハイボール専用マッカランと公式で謳っているのでハイボールをせずには終われませんね。
ちょっと濃いめ(ダブル以上)で作ってみます。12年同様、元々の酒質が厚い為、よく伸びてバーボン樽由来の華やかな香りと柑橘系のような爽やかさが表に出てきます。アルコールの度数が下がって本来の風味が出てきたんですね。
基本、バーボン樽系でハイボールに外れはないですねえ、まあ、マッカランはシェリーであっても綺麗に纏まっておりネガティブなニュアンス(硫黄やゴム臭さ)が出にくいように感じます。
10年、12年くらいなら雑にハイボールに出来ますが、18年クラスまで行くとハイボール専用のファインオークシリーズであってもハイボールにしづらいんですけどね。
今回は開栓して直ぐのレビューでしたが、まだまだアルコールがバチバチしているので少しづつ時間を置いて、育ててみたいと思います。その際はおかわりレビューしますので。
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