ロックな感じのハイランドパーク
ハイランドパーク フルボリュームのレビューです。
ハイランドパーク18年 フルボリューム 47.2°
Highland Park 18-year-old Full Volume 47.2%
香り:B
味 :B
入手:B
総合:B
ハイランドパークは度々コンセプトを決めたシリーズをリリースをしています。ファンタジーなものが多めで数種類でるのが多いのですが今回は単発の様です。
さて、今作ですがボトルは黒塗り、重厚感がありますね、箱も名前のフルボリュームに併せてアンプをデザインしてカッコいいです。見た目が、アンプでフルボリュームというのですから大音量ということなのでしょう。ウイスキーにおける大音量とは、、、香りですよね。このフルボリュームはバーボン系のみの華やかバニラMAXとのことです。
ぜ~んぶバーボン
今回の中身ですが1999年に仕込み(蒸留)したもののみを詰めた、しかも、バーボン系の樽のみを使用しているという拘りが有ります。バニラに香味を全振りする為、バーボン系の熟成も20年弱で行きたい(若いと香味は弱いし、超熟だと樽のエキスが出すぎてバニラが隠れる)というのがあったのでしょうが、どうも不作の年の樽を一斉に処分したかったんじゃ?という思惑が少々拭えません。まあ、それは香味レビューにお話します。
ストレート
では早速注いでみます。ボトルが黒塗りの為、注ぐまで色味が全く分かりません。注いでみると淡い琥珀色で18年にしては明るいです。カスクストレングスですのでグラスに鼻を近づけるとエステリー感はそこそこ来る感じで注ぎたては香りがマスクされています。
15~30分程で少し開いて黄色い花の香が出てきます。口の中で転がすと黄色の花やエステリー感はスタンダート品の12年より強めに感じます。でも、まだバーボン樽由来のバニラ感は余り拾えません。飲み終わりの鼻抜けにふわっとここでバニラが顔を出しました。
これをフルボリュームかと言われるとちと弱く余り、いい樽や原酒ではなかったのではと感じさせる部分がありました。味は少し酸味があり、エステリー一本でライトな感じです。又、樽のえぐみが無く、スッと飲めたのでそこはポイントが高い部分でした。
ロック
次にロックでいってみましょう。バーボン系といったらロックです。今回のコンセプトもロックな感じなのでいい雰囲気です。飲んでみると、ああ、ロック向けに調整されたのかなぁと感じますね。
エステリー感が氷で冷えて落ち着き、マスクされていた華やかな香りが出てきます。普通、ロックでは香味は落ち着くのですが、バーボン系のカスクストレングスなので上手く調整されているようです。これは、飲みやすくて2杯、3杯ツーツー行ってしまいますね。飲みやすいです。
ただし、香味が氷で抑えられているのでフルボリュームというタイトルとは逆を行っているように感じるのもあります。
やはり、不作隠しなのかな?
総評としては、やはりフルボリュームというには弱い印象でした。個人的にはバーボン系のハイランドパークは好みの系統なのでとても飲みやすく良リリースだったのですが1999年の不作在庫感はかなりありましたね。
ボトラーズならわかるのですがオフィシャルでシングルカスクではない特定の年を併せるのは見かけませんからね。因みに、ハイランドパークのコンセプトものでありがちなのですが、黒塗りや陶器系のボトルが使われる為、中身の残量が分かりずらいのが欠点ですね。
黒塗りのボトルって飾るとカッコいいです
開栓後に残量どれくらいで育てようとかがやりずらく、最後にもう1ショットいけるかと思ったらハーフも出てこず、ラストが楽しみずらかったです。(何杯注いだか、メモすればいいだけなんですよね)
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