余市10年

余市10年

余市10年 45°
香り:A
味 :A
入手:C
総合:A

余市はニッカウイスキーの代表的な銘柄で有名ですね。昔、朝の連続テレビ小説「マッサン」でも地名が出ていたので知っている方は多いのではないでしょうか。余市蒸留所は一度は行ってみたいのですが交通の便の問題で余市に行ったら他の観光は諦めることになりそうなので家族で行くにはなかなかハードルがあり躊躇しています。夫婦で老後の楽しみの一つにしようかと画策しています。

ニッカは私が初めて飲んだウイスキーが竹鶴ということもあり思い入れがあるメーカーでもあります。なんでも、竹鶴政孝氏が修業したスコットランドの気候や環境に余市の地が似ていたというのが決め手らしいですね。潮風が利いているのは修業の地であるヘーゼルバーンのキャンベルタウンの塩気なんですかね。

この余市10年はどうしてもヴィンテージ物が飲みたかった私に妻が誕生日のプレゼントで頂いたもので思い出のウイスキーですね。

荒々しくも香り豊か

余市は10年の上の12年より、10年の方が良い評判を聞きますがさてチャレンジです。開栓するとバチバチの硬さがあり、奥に香りが隠れています。暫くするとがぜん香りが開いてバニラをメインに甘い香りが立ち込めます。基本はバニリンの成分が強いのでしょうが奥には白い花のニュアンスや少しの香ばしさもありとても華やかな構成になっております。恐らく、焚いたピートがいい働きをしているのでしょうか。

さて、ストレートで含んでいくと10年と若さもあり、とてもスパイシーですね。口の中がバチバチするんですが、同時に甘さも駆け抜けていきます。原酒の麦感にピートの華やかなニュアンスが混ざってシリアルというより、バタースコッチやホットケーキのような優しい甘さが感じられます。余韻に掛けて少しづつ甘さが蓄積されていき、ハチミツ感が出てくるのがまた素晴らしいですね。

なんとなくではあるのですが、ハイランドパーク18年に似た印象があり、恐らく、ピートのコントロールが印象付けしているんだと思いました。この、白い花のニュアンスやハチミツ感は共通するところが多いですね、私の好きなフレーバーがたくさん詰まった銘柄です。ちょっと違うのは余市は余韻が甘いままで終る所です。ハイランドパークはピート由来の余韻で草っぽい香草のニュアンスが残るんですよね。それが無く終始高印象のバランスがいい感じです。

エチケットもシンプルで素敵ですよ

余市NV

余市NV 40°
香り:B
味 :B
入手:A
総合:A

比較に余市NVのレビューです。コンビニ購入ミニボトルシリーズです。まあ、色々試していきたいので結構ミニボトルは重宝してるんですよね。

十分な潮風

さて、余市のNVものですが10年とどれだけの違いが出るか楽しみですね。ニッカ好きからするとワクワクします。先ず、開栓すると強めにエステリーな溶剤感が出てきます。10年が華やかに白い花が出ていたのに対しちょっと粗目ですね。その奥に潮っけのあるスモーキーな香りがしています。タリスカーのような海のピートって感じですね。余市もピート感は強い印象があるので個性なのでしょう。

口に含んでみるととてもドライでキリッとしています。熟成感がほとんどなく、香味のイメージにズレがないようです。ある意味パンチが利いているのでスモーキーな普段飲みにはいいかもしれません。ただ、ストレートでは溶剤感が強いのでハイボールにして馴染ませてみてはいかがでしょうか。食中酒としてのアクセントとしてはいいと思います。

最近はミニボトルでも十分満足感でますね

ニッカはヴィンテージ物のレベルがかなりハイレベルな為、少々期待していたものよりかは肩透かしてしまいましたが、NVで個性がこれだけ感じられるのであれば十分なのではないでしょうか。とはいえ、また余市10年が飲みたいな~て思うんですけどね。

余談ではありますが、ニッカの昔のヴィンテージ物は、表記の年数はあくまで一番若い熟成品であって構成は結構年数物が入っているようです。今回の10年も荒さは有りましたが10年とは思えない華やかさと香味の良さを感じ、ニッカというメーカーの良いものを世にというプライドを感じずにはいられませんでした。

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